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Moty`sという特異なオイル

トライボジャパン(東京)


なんなんだ〜?
ギヤオイルの異様なバリエーションは、
一体全体、なんなんだ〜?



エンジンやギヤ部に使用する『オイル』には、
様々な種類がある。

なんとなく〜ではありますが、知っていることといえば、
鉱物油や半合成油、化学合成油といった種類があること。
粘度というものが規定されていて……そっから先は、
なんとなく難しくて、素人諸氏には「よくわかりましぇ〜んっ!」
というものであります。

しかしながら、今回、Moty`sの丸山さんに、
いろいろと話を聞いていると、よくわからなかった『オイル』のことが、
ちょっと違う視点からわかったような……気になりました(笑)

取材の内容に関しては、ビデオを撮影してありますので、
そちらを参考にしていただければ……。

ただ、ひとつ、引っかかったことがありました。
「Moty`sオイルには、鉱物油の『オリ』のような部分の成分が入っています」
ということでありました。

以前から、ドラッグコース整備者の間で話題になっていたことですが、
エンジンブローやミッションブロー等で、コース上にオイルを撒いてしまう
トラブルが発生することがあります。
このときは、コースをクローズして、オイル処理を行なうわけですが、
そのときに「オメガとオベロンは、非常にしつこくて、撤去が難しい」
……ということでありました。

通常のオイル処理を施しても、なっかなか処理しきれないのだ。
そして、それは、オメガとオベロンオイルでした。

で、今回、丸山さんの話を聞いたら……
オメガもオベロンにも、丸山さんという存在がかかわっていて、。
そして、その延長線上にでは、『Moty`s』があるということが、

初めて理解できました。

コース上で処理し難いオイルを……というか、
有機物を効果的に『添加』した製法を追求し続けてきたのが丸山さんであり、
30年ほど前から、一軒一軒ショップを回りながら、
高性能オイルを紹介し続けてきた……いるんですねぇ、こ〜ゆ〜ヒトが(笑)

 

☆Moty`sという特異なオイル

動画中の登場人物は、メインキャストの丸山さんと
先日紹介したコルトスピードの渡邉さん、広報の木内さんであります。
ちょっと、聞きづらいところもありますが、よろしくお願いします。

 

 



ま、故事来歴はここまでにして、
取材時にわかった「鉱物油」の『濃〜い部分』を
使っているという件ですが、
あまりオイルのことを知らない藤本的には、
まずは、ウイキペディアでおさらいしてみました。

それによりますと、

鉱物油(ミネラル)
石油を精製する過程で得られるもの。
分子量などは厳密にそろえることができないが
比較的安価に製造でき、一般的にはこれが多用される。
原油にはナフテン系とパラフィン系があり、
一般的な鉱物油の元となる原油は中近東の混合原油、
ベネズエラ・オーストラリア・アメリカのメキシコ湾・
ガルフコーストから産出されるナフテン系原油、
アメリカ・ペンシルベニア州などから
産出されるパラフィン系原油などがある。

とありました。

で、ここで「ンッ?」

鉱物油(ミネラル)と書いてありますが、
石油を精製するときの『濃〜い部分』が、
有機だと聞いたけど、ミネラルと言われているわけです。

ここで、閑話休題であります。

ミネラルと聞いて、ナニを思い浮かべます?
ボクは『塩』です。

塩化ナトリウムは化学式 でいうと、NaCl です。

で、塩には精製された高純度のものと、
天然塩(自然塩)と呼ばれるものがあります。

日本の天然塩は主に、海水を自然乾燥や平釜で煮詰め、
濃縮を重ねて作る昔ながらの製法のもので、
精製塩には、塩化ナトリウムが99.5%以上の高純度のものと、
海水からイオン交換膜透析法で塩の成分を濃縮する、
塩化ナトリウム99%以上の食塩があります。

なんだかわかりにくい話になってきましたが、
身近な例に置き換えてみると……。
市販されている精製塩の塩化ナトリウム割合は99.9%
美味しい塩と言われている赤穂の天塩の場合、
塩化ナトリウム割合は91.15%
ちょっとイマイチかな?と思える伯方の塩の場合は、
塩化ナトリウム割合は94.72%。

そうです。5〜9%のカルシウムやカリウム、マグネシウムが
あるかないかで、塩としての『味わい』は、まったく異なるわけです。

これをエンジン&ギヤオイルに置き換えてみると、
数%の有機の『濃〜い部分』があるかないか?
ということになります。

そして、数%の有機オイルの混合具合を
微妙に加減することで、高性能エンジン&ギヤの
潤滑に適合させている……これが『Moty`s』じゃないでしょうか?


あ、こちらは広報の木内さんですぅ。

 

以前、国内の有名オイルメーカーの取材をしたときに、
オイル処理が困難な理由を尋ねてみたことがあります。
そのときの回答は「よくわかりません」でありました。

ま、これじゃ単純すぎるので、もう少し詳しく言うと、

「国内でオイルを製造する場合には、使用する基材に
様々な規制があり、その規制に適応しない基材を使うことはできません。
ただ、外国から入ってくる混合油に関しては、国内規制に
適応させているわけではありませんから……よくわかりません」

   ◇       ◇       ◇

ということを頭に入れたうえで、『Moty`s』のカタログを貰ったので、
そいつをじっくり『観察』してみました。

すると……ちょっと、オイオイ、どうなってんの?
ということにぶち当たってしましました。

 

 

一番顕著な例を上げれば、
『Moty`s』が用意しているギヤオイルの『種類』であります。

ちょっと列記してみましょう。

◇M400シリーズ
75W85
75W90
75W140

◇M405/M405Mシリーズ
75W80
75W90
75W80

◇M407シリーズ
75W90
80W90
80W110
85W140

◇M408 / M408Dシリーズ
75W85
75W90
75W140
75W140

◇M409シリーズ
75W140
80W250

◇M409S シリーズ
75W110
80W190

◇ M409Mシリーズ
75W140
80W250

◇ M502シリーズ
75W90
85W140

◇ M509/M509Sシリーズ
75W90
80W110
85W140
80W110

ブサイクな百姓指(笑)を折って数えてみると……
粘度区別を含めれば37種類であります。

なんなんだ〜?

この異様なバリエーションは、一体全体、なんなんだ〜?

慌てて、国内の他メーカーのバリエーションを確認してみると
大抵が数種類。これが常識的なものですよね。

フーム、フムフム。

実際のユーザーの要求と、その対応という面で、
非常に興味深いモノがあると思います……。
一般的なオイル選定の方法論というと、
ショップのオーナーさんのおすすめや、
知り合いの推薦、効能書きの比較、
ま、いろんなセレクト方法があると思います。

そのうちのひとつの方法論として、
『Moty`s』という選択肢がある、と思います。

 



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〒116-0014 東京都荒川区東日暮里2-25-4
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